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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン10 第5戦100戦目となる東京E-Prixを完走し、チーム・ランキング首位をキープ

2024年3月30日 日本東京発:ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン10 第5戦、チームにとって記念すべき100戦目となる東京E-Prixにおいて、ニック・キャシディが戦略的なドライビングで、19番グリッドから8位まで順位を上げ、貴重なポイントを獲得した。ミッチ・エバンスは、厳しい展開に耐えながら15位でレースを終えた。

ニック・キャシディが8位入賞と健闘

• ジャガーTCSレーシングは、チームにとって100戦目となる2024年ABB FIA フォーミュラE世界選手権の第5戦、東京E-Prixで貴重なポイントを獲得。ニック・キャシディが19番手スタートから8位入賞と健闘


• ジャガーTCSレーシングは17ポイント差でチーム・ランキングの首位をキープ


• ニック・キャシディは、ドライバーズ・ランキングでトップとわずか2ポイント差の2位


• ミッチ・エバンスは、自身とチームにとって100戦目となるABB FIA フォーミュラE世界選手権を15位で終え、ドライバーズ・ランキング6位につける


• 第6戦、第7戦は、2024年4月13日、14日(現地時間)にイタリア・ミサノで開催

ドライバーズ・ランキングはニック・キャシディ 2位、ミッチ・エバンス 6位

クオリファイセッションでは、ジャガーTCSレーシングの両ドライバーはグループAからの出走となった。ニック・キャシディはデュエルに進出したものの、テクニカル違反によりファステストラップが抹消され、19番手からのスタートとなる。ミッチ・エバンスはグループステージを5位で終え、僅差でトップ4入りを逃した。


デュエル終了時点でミッチ・エバンスは6位につけていましたが、セッション中に他車の走行を妨害したとしてペナルティが課せられ、その結果3グリッド降格となり、初の東京E-Prixでは9番手スタートとなる。


19番グリッドからスタートしたニック・キャシディは、チームのサポートを受けながら落ちついたドライビングを披露し、9位でチェッカーを受けた。レース後、エドアルド・モルタラ(マヒンドラ・レーシング)が失格となったため、最終的に8位へと昇格した。


ミッチ・エバンスはチャレンジングなレースを展開。オープニングラップで2つ順位を落とすも、慎重にエネルギーを温存しながらレースを進めていく。初めての東京のコースは、オーバーテイクが難しく、ロビン・フラインス(エンヴィジョン・レーシング)と軽い接触をしてしまい、ノーズ交換のためにピットインを余儀なくされてしまった。18位でコースに復帰し、セーフティカーの導入などもあり、最終的に35周のレースを15位でフィニッシュした。


ジャガーTCSレーシングは、東京でのチャレンジングな日を終えて、チーム・ランキングで2位に17ポイント差の首位をキープし、ドライバーズ・ランキングではニック・キャシディが2位、ミッチ・エバンスが6位につけている。

JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント

「まず第一に、東京でレースができたこと、そしてABB FIA フォーミュラE世界選手権の100戦目のレースを完走できたことを大変光栄に思います。残念ながら、今日はいくつかの問題があり、我々にとっては厳しい1日となりました。基本的にパフォーマンスは悪くなかったのですが、思うような結果を残すことができませんでした。ニックが19番手スタートからポイント圏内の8位まで順位を上げたレース展開はとても印象的ですし、彼とチームは素晴らしい仕事をしてくれました。このポイントはチャンピオンシップにとって貴重なものです。ミッチは、9番手からジャンプアップする絶好のチャンスをうかがっていたのですが、運悪く後続マシンに追いつかれてしまいました。ここ東京はオーバーテイクがとても難しいコースで、今回は苦戦しました。マシンのパフォーマンスを最適化できない厳しい日もありますが、今日の『I-TYPE6』がまさにそうでした。改善して次のミサノでのレースに挑みたいと思います。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント

「今日はチャレンジングなレースでした。この東京のようなコースでは、すべてのオーバーテイクにハイリスクがともないます。ポイント圏内でフィニッシュできるパフォーマンスはあっただけにそれが実現できなかったのは残念です。我々には上位を走るためのすべての要素が揃っているし、そのためにチームも懸命に取り組んでくれています。ミサノではいいレースをみせたいと思います。」

ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント

「今日はチームが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。マシンは本当に速かったです。デュエルには進出できましたが、状況的にそれを最大限に生かすことはできませんでした。レースでは最後尾からのスタートでしたが、落ち着いて走ることができ、最終的にポイントも獲得できました。この好調さをキープして次のミサノでは表彰台を狙いたいと思います。」


次は2024年4月13日、14日に開催されるABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン10 第6戦、第7戦、ダブルヘッダー開催となるイタリアでのミサノE-Prixに挑む。

エディターズ・ノート

ジャガーTCSレーシングについて

JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。


2023年ABB FIA フォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。


ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIA フォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。


2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行った。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE6」でレースに参戦する。


フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなっている。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。


フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。


コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。


フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項だ。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。


ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。


詳細については、https://media.jaguarracing.com/を見てください。

Tata Consultancy Services(TCS)について

TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業だ。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万3,000人を超えるコンサルタントを擁している。


2024年4月1日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより

問い合わせ先

ジャガーコール(フリーダイヤル)
0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)

このブランドについて

  • JAGUAR

    ジャガー

    英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。

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