日産フォーミュラE、初のホームレース東京大会でポールポジションと2位表彰台を獲得

日産自動車株式会社は、東京で開催されたフォーミュラE世界選手権シーズン10の第5戦に参戦し、オリバー ローランドが予選でポールポジションとなり、決勝で2位表彰台を獲得した。この結果、ローランドはドライバーズ世界選手権のランキングで3位に浮上し、チームもチーム世界選手権のランキングを4位へと上昇させた。

日産フォーミュラE、ポールポジションと2位表彰台を獲得

ローランドは予選グループAでトップタイムを記録すると、デュエルでもトップタイムを記録し、今季2度目のポールポジションを獲得した。決勝ではレースの大半で首位をキープしていましたが、後半にエネルギーをセーブするために2番手に下がり、終盤にアタックして優勝を狙う戦略を実行した。ローランドは最後まで懸命な走りでトップに並びかけましたが、首位のポジションを奪い返すことはできず、あと僅かのところで2位でフィニッシュした。


一方、予選で苦戦したサッシャ フェネストラズは20番グリッドからスタートした。タイトなコースレイアウトにも関らず、数々のオーバーテイクを成功させる素晴らしい追い上げを見せ、ポイント圏内には届かなかったものの11位でフィニッシュした。


日産フォーミュラEチームは、今後4月13日と14日にイタリアのミサノで行われる第6戦と第7戦のダブルヘッダーに挑む。


日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは「素晴らしい週末でした。チームを本当に誇りに思います。初めてのホームレースということで、私たちのガレージには日産の内田CEOをはじめ、多くのファンやメディアが集まり、チームにとって大きなモチベーションとなりました。チーム全員が集中力を切らさずに、強いマシンとスマートな戦略で戦い抜くことができました。スタンドにいるファンの大きな声援は、本当によく耳に届いていました。心から感謝しています。


ローランドは予選で素晴らしい走りを見せ、ポールポジションを獲得しました。決勝でもレースをリードしていましたが、スリップストリームでエネルギーをセーブするために2番手に後退する作戦を取りました。ポジションを挽回するために粘り強い走りを見せましたが、あと一歩優勝に届きませんでした。それでも2位は素晴らしい結果です。


フェネストラズは予選で小さなミスがあり、20位からのスタートとなりましたが、このようなタイトなサーキットで9つもポジションを上げたのは素晴らしい結果です。今シーズンの彼のベストドライブだったと思いますし、残りのレースでも今回のようなパフォーマンスを発揮して欲しいと思います。チームとしても、チャンピオンシップ争いに加わるポテンシャルがあることを確認できました。


また、ホームレースの開催を前に2030年までのフォーミュラE参戦を発表できたことは、私たちにとって非常に重要な一歩となりました。今後もフォーミュラEを通じて、Nissan Ambition 2030の実現に貢献できるよう、チーム一丸となって戦っていきます」と語った。

ドライバーコメント

オリバー ローランド


「東京大会で今シーズン2度目のポールポジションと3戦連続の表彰台を獲得でき、本当に満足しています。決勝ではレースのほとんどをリードしていたので、優勝を逃したことは悔しいですね。セーフティカーが出た後、エネルギーをセーブするためにトップを譲らなければならず、最後の数周はポジションを取り戻すために全力を尽くしましたが、リスクもあったので勝負を仕掛けることができませんでした。マシンの調子も予選から素晴らしく、コースもチャレンジングで楽しめました。多くの声援を送ってくれた日本のファンの皆さんに感謝しています」




サッシャ フェネストラズ


「チームにとっては素晴らしいレースとなり嬉しく思います。私は決勝を20番手からスタートしましたが、オーバーテイクが難しい今回のコースで9つ順位を上げて11位でフィニッシュできたことに満足しています。東京大会は素晴らしく、サーキットは熱気に溢れていましたし、内田CEOをはじめ、日産の仲間やファンの皆さんが応援してくれたことは本当に励みとなりました。表彰台に上ったローランドを心から祝福します!次回は私も表彰台に上がれるよう、今後も経験を積みながら成長していきたいと思います」




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2024/04/01 日産自動車 ニュースルームより

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    かつては日本第2位の自動車メーカーであり、自他ともに求める「技術の日産」として、真剣なクルマ選びに値する玄人好みのクルマがユーザーに支持される日産自動車。フェアレディZやスカイライン、GT-Rといった歴史と伝統を誇るV6DOHCターボエンジンのハイパワースポーツをイメージリーダーとして大事にする一方、2010年に発売したリーフ以降、SUVのアリア、軽自動車のサクラなど先進的なBEVをラインナップ。さらにエンジンを発電機として充電いらず、従来どおり燃料の給油で乗れる「e-POWER」搭載車を増やしており、モーターのみで走行するクルマの販売実績では、日本No.1の実績を誇るメーカーでもあります。
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