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ジャガーTCSレーシング、フォーミュラE世界選手権シーズン10第4戦、サンパウロE-Prixでミッチ・エバンスが今シーズン初の2位表彰台を獲得
公開日:2024/03/18更新日:2024/03/18
ミッチ・エバンスが2位フィニッシュ
■ 2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第4戦でミッチ・エバンスが2位フィニッシュ
■ ニック・キャシディも上位入賞を狙っていたが、フロントウイングの損傷によりアクシデントに見舞われリタイア
■ チームは開幕から4戦連続で表彰台を獲得し、2024年シーズン序盤の好調さを維持
■ ジャガーTCSレーシングは、第4戦を終え96ポイントでチーム・ランキング首位をキープ
■ ドライバーズ・ランキングはニック・キャシディがトップ、ミッチ・エバンスが3位に
■ 第5戦は、2024年3月30日に初開催となる東京・有明
ミッチ・エバンスは、クオリファイセッションでデュエルに進出するなど好調な走りを見せ、4番グリッドを獲得、サンパウロの太陽の下、「I-TYPE 6」で印象的なレースを展開した。34周のレースを通してディフェンスとアタックの両方をこなしたミッチは、NEOMマクラーレンのサム・バードに続く2位のポジションをキープし、残り6周でオーバーテイクした。トップに立ったミッチはチームとともに戦略的にレースを進めたが、チェッカーまで2つのコーナーを残すのみとなったところでバッテリーの温度が上昇し、マシンがパワーダウンしてしまい、最終的にサム・バードに抜かされ優勝を逃した。
9番グリッドからスタートしたニック・キャシディはポジションをアップするため全長2.93km、11のコーナーで構成されたコースを果敢に攻めた。レース序盤、ニックはエネルギー・マネージメントに集中し、適切なタイミングでアタックできるポジションを見計らっていたが、不運にも数台のマシンが団子状態になったなかでフロントウイングにダメージを負い、最終的にリタイアとなった。
ジャガーTCSレーシングは、2024年世界選手権シーズンの4分の1を終え、チーム・ランキングでポルシェに35ポイント差をつけ96ポイントで首位をキープしている。
ニック・キャシディは、今週末はポイントを獲得できなかったが、ドライバーズ・ランキングのトップの座を維持し、ミッチ・エバンスは3位に浮上した。
ジャガーTCSレーシングのチーム・プリンシパル、ジェームズ・バークレーのコメント
「ここサンパウロでも素晴らしい週末となり、チームの皆を誇りに思います。ミッチはFP2では1周しか走れませんでしたが、デュエルに進出し今日のような素晴らしいレースをすることができました。このレースは気温の影響を受けやすいことはわかっていました。チームが素晴らしい戦略を立ててくれましたが、レースの最後2つのコーナーでバッテリーの温度とエネルギーのバランスがうまくいきませんでした。ニックは本当に不運でした。彼はすべてのセッションでペースがあり、ポイントフィニッシュも期待できましたが、これがモータースポーツです。重要なのは、ドライバーズ・ランキングでニックが首位を維持し、ミッチが3位、そして、チーム・ランキングでリードを広げたことです。東京に向かうことを本当に楽しみにしています。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント
「今日はほろ苦い気分です。表彰台にのぼり、チームのためにポイントを獲得できたのは嬉しいのですが、レースをリードしていたにもかかわらず最後の2つのコーナーで勝利を逃してしまったことは本当に残念です。不運にもバッテリーがオーバーヒートしてしまったので、サムに簡単に抜かれてしまいました。サムには、本当におめでとうと言いたいです。この勢いを維持して2週間後の東京に臨みます。」
ジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント
「FP1、FP2、そして今日のクオリファイセッションの1本目までは本当に速いマシンでした。今週末は自分のマシンが最速の1台だったと今でも信じています。しかし、レースは私が望んでいた通りにはいきませんでした。 フロントウイングを数回接触してひどいダメージを受けていました。4戦連続の表彰台を逃してしまいましたが、ドライバーズ・ランキングではまだ首位に立っているので、東京に向けて頑張りたいと思います。」
次は2024年3月30日に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10 第5戦、日本初開催となる東京E-Prixに挑む。
エディターズ・ノート
ジャガーTCSレーシングについて
JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなった。
2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権では、ジャガーTCSレーシングはフォーミュラEでチーム最大のポイント獲得となる292ポイントを獲得し、準優勝に輝いた。
ミッチ・エバンスは、2023年のドライバーズ・ランキングで、フォーミュラEにおける自己最多となる197ポイントを獲得して、ランキング3位でシーズンを締めくくった。2024年も、チームのために引き続きレースに参戦する。ニック・キャシディは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権の2024年シーズンからチームのドライバー・ラインアップに加わった。
2023年シーズンでは、すべてのチームが世界初のネットゼロレースカーであるGen3カーでレースを行なった。ジャガーTCSレーシングは、2024年も「Jaguar I-TYPE 6」でレースに参戦する。
フォーミュラEは、電動レースカーのコンセプトだけでなく、開催地の選択においてモータースポーツの世界でユニークなシリーズとなってる。2024年のチャンピオンシップは、メキシコシティ、ディルイーヤ、モナコを含む世界の主要都市の中心部にある既存のサーキットや仮設のストリートサーキットで開催され、東京や上海などの新たな会場も追加される。シーズン最終戦の週末は、ロンドンでダブルヘッダーのレースが開催される。
フォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、ジャガーTCSレーシングは、モーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計している。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングを通じてエンヴィジョン・レーシングに「Gen3」のパワートレインを供給している。
コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっている。これにより、効率的で軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながる。
フォーミュラE世界選手権への参戦は引き続き、JLRのグローバル戦略「REIMAGINE」の実現に向けた最重要事項だ。電気自動車による唯一のチャンピオンシップであるフォーミュラE世界選手権を通して、JAGUARはハイパフォーマンスが求められる環境で新たな電気自動車テクノロジーをテストし、開発している。レースは、「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」をブランドミッションに掲げるJAGUARにとってテストベッドであり続け、電動化の未来を形作るために、レースで得た知識や経験を市販車へ(Race to Road)、そして市販車からレースへ(Road to Race)と相互に役立てることができる。それこそがJAGUARが情熱を傾けて目指している未来であり、社会貢献、モビリティの変容、持続可能性、そしてお客様のためにその実現に懸命に取り組んでいる。
ジャガーTCSレーシングは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としている。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っている。
詳細については、https://media.jaguarracing.com/まで。
Tata Consultancy Services (TCS)について
TCSは、55年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業だ。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしている。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革している。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に60万8,000人を超えるコンサルタントを擁している。
2024年3月18日 Jaguar Land Rover Japan Media Centreより
問い合わせ先
0120-050-689(9:00-18:00、土日祝日を除く)
このブランドについて
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JAGUAR
ジャガー
英国が誇る名門メーカーであるジャガーは、1960年代のEタイプなどに代表されるスポーティでエレガントな高級車を多数輩出、レースシーンにも欠かせない存在であり、近年はF-PACEなどブランドイメージに恥じないスポーティなSUVもラインナップしてきました。フル電動SUVのI-PACEをはじめ、その他のモデルもパワフルな内燃機関からPHEVなど多彩なパワーユニットを揃えてきましたが、2025年にピュアEV(BEV)のラグジュアリーブランドへ転換することを宣言し、今後はBEVメーカーとして歩んでいくこととなります。新時代の電動モビリティと古き良き英国車の雰囲気をいかに融合させていくかに要注目です。