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新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

2024年3月18日、インゴルシュタット:Audi Q6 e-tronは、プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)をベースにした最初の市販モデルで、プレミアムなeモビリティのプロバイダーになるという、アウディの変革における次のステップを示すモデルです。この電動SUVは、アウディのスローガンVorsprung durch Technik(技術による先進)を体現しています。また、優れた走行性能と充電性能だけでなく、高い効率と長い航続距離も特徴としています。Audi Q6 e-tronは、典型的なアウディのSUVスタイルを、さらに洗練されたe-tronのデザイン言語と組み合わせています。インテリアの新しいデザイン哲学と、このニューモデルと共に新たに登場した先進的なテクノロジーは、eモビリティの新たな扉を開き、Vorsprung durch Technikを具体的な体験として、日々の走行でユーザーに提供します。Audi Q6 e-tronシリーズは、インゴルシュタット工場で生産される、初めての電気自動車です。Audi Q6 e-tron quattroおよびSQ6 e-tronは、2024年3月から受注を開始し、お客様への納車は2024年夏を予定しています。(ドイツ本国発表資料)

テクノロジーを飛躍的に進化させたモデルAudi Q6 e-tron

パフォーマンス、航続距離、充電、ドライビングダイナミクス、デザインの基準を設定


Audi CEOデルナー:「新しいPPEプラットフォームをベースに開発されたAudi Q6 e-tronは、プレミアムなeモビリティのテクノロジーを飛躍的に進化させた」


アウディのデジタル体験を新たなレベルへと引き上げるモデル



ポルシェと共同開発したPPEとE3 1.2電子アーキテクチャーは、アウディが世界的な電動モデルを拡大するにあたって、重要な節目となるテクノロジーだ。このテクノロジーをベースにして、モデルポートフォリオの包括的な強化と活性化が始まる。Audi Q6 e-tronは、2027年までにコアとなるセグメントすべてに電気自動車を導入するという、アウディの約束を裏付けるものだ。AUDI AG取締役会会長 ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)は、インゴルシュタット本社工場で行われたワールドプレミアで、次のように述べている。「新しいPPEプラットフォームをベースに開発されたAudi Q6 e-tronは、プレミアムなeモビリティにおけるテクノロジーを飛躍的に進化させたモデルです。PPEは、フォルクスワーゲン グループ内で、いかに専門的な知識を結集し、eモビリティのスケールメリットを拡げていくかということを示しています。PPEにより、さまざまなセグメントで高い技術基準を備えた市販モデルを発売することができるようになり、その結果、アウディのポートフォリオの電動化がさらに進めることができます」。

PPEの高い柔軟性により、共通の技術基盤を使用しながら、今後各モデルに独自の個性と典型的なアウディのDNAを組み込むことができる。

Audi Q6 e-tronは、eパフォーマンス、航続距離、充電の面で新たなベンチマークを打ち立てる。このモデルは、典型的なアウディのSUVスタイルを、さらに洗練されたe-tronのデザイン言語と、日常走行における優れた使い勝手と組み合わせている。新しいE3 1.2電子アーキテクチャーにより、Audi Q6 e-tronモデルシリーズは、アウディのモデルポートフォリオにおいて、最先端のテクノロジーを搭載している。

印象的な一充電走行距離と充電性能

パワフル、コンパクト、高効率な電気モーターに加え、12のモジュールと180のプリズムセルから構成され、総容量100kWh(正味容量 94.9kWh)の新開発されたリチウムイオンバッテリーにより、Audi Q6 e-tronは最大625kmの航続距離を実現している。Audi Q6 e-tronは、285kWのシステム出力により、アウディらしいスポーティなパフォーマンスを提供する。また、システム出力が最大380kWのトップバージョン、Audi SQ6 e-tronは、パフォーマンス、航続距離、充電、ドライビングダイナミクス、デザインの面で新たな基準を設定する。市場導入時には4輪駆動の2つのバージョンが設定され、その後、各市場の要件に応じて、一充電走行距離を重視するAudi Q6 e-tronのエントリーモデルとなる、非常に効率のよい後輪駆動モデルが提供される。Audi Q6 e-tron quattroは、0~100km/hを5.9秒で加速します。Audi SQ 6 e-tronの0~100km/h加速はわずか4.3秒。最高速度は、それぞれ210km/hと230km/h。

800Vテクノロジーと最大充電出力270kWの標準バッテリーにより、Audi Q6 e-tronは短時間で充電することが可能。最適な急速充電(High Power Charging:HPC)ステーションを使用すると、わずか10分の充電で、最大255kmの距離を走行することが可能。また、約21分で充電レベル(state- -of- charge:SoC)を10%の状態から80%にすることが可能。インテリジェントで高性能、予測的なサーマルマネージメントが、この優れた充電性能の重要な要素となっている。また、Plug & Charge機能により、互換性のある充電ステーションに充電ケーブルを差し込むと、ステーションは車両を自動的に認証して充電プロセスを開始して、充電も完全に自動で行われる。Audi Q6 e-tronは、400Vの充電ステーションを利用した際に、バンク充電と呼ばれる機能が起動する初めてのモデルだ。800Vのバッテリーは自動的に同じ電圧の2つのバッテリーに分割され、最大135kWの出力で並列充電される。充電状態に応じて、両バッテリーが同じレベルになるまで充電され、その後は同時に充電される。また、標準的な家庭用充電器を使用すると、最大11kWのAC(交流)充電が可能。

Audi Q6 e-tronの効率を向上させ、航続距離を長くするための重要な要素が、高度な回生システムだ。日常走行のすべての制動プロセスの約95%を回生ブレーキによって行い、最大220kWのエネルギーを回生する。

典型的なアウディSUVデザイン:エクステリア

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

Audi Q6 e-tronはプレミアムミッドサイズセグメントに位置し、サイズは全長4,771mm、全幅1,939mm、全高1,648mm。このSUVモデルは、最大限のスペース、快適性、そして日常の用途における適応性を提供する。2,899mmのホイールベースにより、2列目シートの足元には広々としたスペースが確保されている。Audi Q6 e-tronはこのサイズにより、お客様がSUVに求める要件を満たし、5人の乗員と荷物を十分に収容できるスペースを確保して、あらゆる用途に対応するモデルとなっている。


Audi Q6 e-tronは、PPEの採用により完璧なプロポーションを備えている。このモデルは、長いホイールベースと非常に短いオーバーハングを特徴としており、アウディのSUV Qモデルのエクステリアの特徴となっている、力強くダイナミックなパッケージを形成している。Audi Q6 e-tronは、e-tronとしてのデザイン言語にも磨きをかけた。

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

魅力的なSUVスタイルは、印象的でスポーティな外観を創出している。エクステリアデザインは、全体的にソフトな印象を与える形状が、シャープなラインやエッジとコントラストを形成し、停止していても、ダイナミックな印象を与える。アップライトなフロントエンドには、完全に閉じられたシングルフレームグリルが設置されている。そのマスクカラーには、セレナイトシルバーまたはグロスブラックの2種類が設定され、立体的な造形のシングルフレームおよびサイドエアインテークを取り囲んでいる。高い位置に配置されたデジタルデイタイムランニングライトは、Audi Q6 e-tronに特徴的かつ独自の外観を与えている。

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

ウィンドウエリアは、力強い形状のボディ後方へと延びて緊張感を与える。ウィンドウは、車両後方に向かってわずかに細くなっており、緩やかに傾斜したDピラーがボディワークの筋肉質なショルダー部分にエレガントに流れ込んでいる。Dピラーとルーフ間に設置された開口部は、車両の外観をよりダイナミックにして、キャビンをより長く見せる。リヤライトからリヤドアへと延びるラインは、緩やかに傾斜したDピラー下部の「quattro(クワトロ)ブリスター」を強調している。このブリスターは、アウディのデザインDNAの重要な要素となっている。アウディは、このデザインの指針を「テクノロジーの可視化」と呼んでいる。ダイナミックに絞り込まれたリヤエンドは、エレガントでスポーティな雰囲気と、力強い造形を巧みに融合している。左右を結ぶライトストリップを備えたクリーンで幅広いリヤランプは、Audi Q6 e-tron quattroにアウディ特有のクリーンで落ち着いた印象を与えている。

世界初のライティングテクノロジー

アウディはAudi Q6 e-tronにより、eモビリティの新たな扉を開くだけでなく、アウディDNAの重要な要素となっているライティングテクノロジーにおいても、新たな一歩を踏み出す。世界初のアクティブデジタルライトシグネチャーを備えたこの電動SUVは、アウディ独自のデザインと美学を特徴とする、新時代の到来を告げるモデルだ。

Audi Q6 e-tronには5台のドメインコンピューターが搭載され、その内の1台によって制御されるソフトウェアモジュールにより、このライトシグネチャーが可能になった。第2世代のデジタルOLEDリヤライトでは、合計360のセグメントを備えた6枚のOLEDパネルが、専用開発されたアルゴリズムを使用して、10ミリ秒ごとに新しい画像を生成する。ライティングデザインと新しいテクノロジーを完璧に融合することにより、新型Audi Q6 e-tronのライトは、これまで以上に鮮やかでインテリジェントに見える。アクティブデジタルライトシグネチャーは、アウディライトテクノロジーの未来への道も示している。

フロントでは、アクティブデジタルライトシグネチャーが、調光可能な12のセグメントとアルゴリズムの相互作用によって作成される。リヤでは、すべてのデジタルOLEDセグメントが、同様の目的に使用される。個々のライトセグメントは、ライトシグネチャー全体の光の強さが変化しないように調整される。

第2世代のデジタルOLEDリヤライトを搭載したAudi Q6 e-tronは、ライティングデザイン、そしてその機能性により、路上での安全性を新たなレベルへと引き上げた。今回初めて、デジタルOLEDリヤライトは、特定の目的で車両の周囲とコミュニケーションを取れるようになった(Car-to-X)。安全機能も新しいレベルへと進化している。他のアウディモデルに既に採用されている近接検知システムは、Audi Q6 e-tronにおいてさらに拡張され、コミュニケーションライトが組み込まれた。コミュニケーションライトは、周辺の車両に事故や故障車があることを警告する。通常のテールライトグラフィックスに加えて、危険な運転状況または交通状況が発生した場合に、デジタルOLEDコンビネーションリヤライトに、警告シンボルが組み込まれたスタティック(静的)テールライトシグネチャーを表示する。

Audi Q6 e-tronの市販モデルに新しいデザイン哲学を導入

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

Audi Q6 e-tronのインテリアは、これまで以上にユーザーのニーズを重視している。立体的かつハイコントラストなデザインを採用したインテリアは、前景や背景にエレメントを意図的に配置し、デザインとエルゴノミクス(人間工学)の観点から、乗員に合わせた空間アーキテクチャーを創出している。MMIパノラマディスプレイとMMIパッセンジャーディスプレイは、非常に鮮明なデジタル画像を映し出す。インテリアは、アットホームな雰囲気を大切にしており、「ソフトラップ」と呼ばれるトリムは、ドアからコックピット全体を通ってセンターコンソールにまで広がり、調和の取れた、乗員を包み込むようなスペース感覚を生み出す。シートにも同じカラーと高品質な素材が使用されており、その一部にはリサイクル素材が使用されている。使用する素材は、機能的な観点から選択するとともに、インテリアのさまざまなエリアの間で、明確なデザインの差別化が行えるように決定された。快適性を重視したエリアは、広々とした雰囲気を強調した表面と柔らかい素材を用いてデザインされている。対照的に、高品質なハイグロスブラックを採用したコントロール類は、車両との対話に必要な明確さを実現している。

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

電気自動車専用に開発された新しいPPEを採用したことにより、広々としたスペース感覚と居住性を両立し、日常の高い実用性を実現した。インテリアには、豊富な収納スペースとコンパートメントが備わっている。ホイールベースが長く(2,899mm)、センタートンネルがない電気自動車の特徴により、リヤシート中央席の快適性が向上している。トランク容量は526ℓ。リヤシートを折りたたむと、収納スペースは最大1,529ℓまで拡大する。3分割式(40:20:40)のリヤシートは、個別に倒すことができる。ボンネット下のフランク(フロントのトランク)には、さらに64ℓの収納スペースがあり、小型の旅行バッグなどを収納することができる。その結果、Audi Q6 e-tronには、5人の乗員とその荷物を収容するための十分なスペースが確保されている。このように優れた利便性により、お客様がアウディのSUVに求める高い要件を満たしている。

E3 1.2 - ハイパフォーマンスで未来志向の電子アーキテクチャー

新開発された電子アーキテクチャーE3 1.2により、お客様は、車両のデジタル化をこれまで以上に直接体験することができる。E3という名称は、エンドツーエンドの電子アーキテクチャー(end-to-end electronic architecture)を意味する。開発時に最優先された目標は、将来性のある標準化されたフレームワークを作成することだった。機能指向のアーキテクチャーは、5台の高性能コンピュータ(HCP:ハイパフォーマンス コンピューティング プラットフォーム)を備えた新しいドメインコンピューター構造に基づいており、インフォテインメントや運転機能から、将来の部分的自動運転に至るまで、すべての車両機能を制御する。演算能力において、これまでで最もパワフルなこの電子アーキテクチャーは、お客様の要件を実現するように設計されている。開発のもう1つの焦点は、より高度なシステムに対応し、モジュール構造をサポートするために、ドメインコンピュータ、制御ユニット、センサー、アクチュエーターを高性能かつ安全にネットワーク化することに当てられた。さらに、E3 1.2は、Car-to-Xスワームデータ アプリケーションとオフボード(車外)計算機能を実行するための、高性能でシームレスなバックエンド接続機能を実現している。Audi Q6 e-tronとともにデビューするこの機能は、他のモデルラインナップ全体で使用できるように設計されており、将来のイノベーションの基礎を形成する。

デジタルステージ:新しいディスプレイおよび操作コンセプト

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

Audi Q6 e-tronモデルシリーズは、新しい電子アーキテクチャーをベースに、完全なコネクテッド機能を備えたデジタルインテリアを特徴としている。アウディMMIパノラマディスプレイとMMIパッセンジャーディスプレイにより構成される、いわゆるデジタルステージは、インテリアのハイライトだ。明確にグループ化されたこれらのディスプレイは、インテリアのデザインコンセプトと完全に統合されており、明るく広々としたスペース感覚を生み出している。スリムな独立型アウディMMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLEDテクノロジーを特徴としていて、11.9インチ アウディバーチャルコックピットと14.5インチMMIタッチディスプレイから構成されている。運転席エリアは、曲線を基調にしてデザインされており、ディスプレイがドライバー側に向けて緩やかにカーブしている。その輪郭は、アウディのシングルフレームグリルを連想させる。このディスプレイは、アンビエントライトの効果により、夜になると宙に浮かんでいるように見え、また、操作も最適化されている。助手席には、アクティブプライバシーモードを備えた10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイも装備されている。これにより、運転中にドライバーの注意が散漫になることを防止することができる。助手席の乗員は、このディスプレイで映画を観たり、ビデオコンテンツをストリーミング再生したり、ドライバーにナビゲーションのルート案内を伝えたり、充電ステーションを見つけることができる。

デジタルステージのもう1つのハイライトは、ディスプレイテクノロジーの面で飛躍的な進化を遂げた、オプションの拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイだ。ドライバー前方のフロントガラスに、大きな画像を映し出し、そこに、速度、道路標識、各種アシスタンスシステムの情報、ナビゲーションシステムのシンボルなどが表示される。拡張現実ディスプレイの機能をさらに高めるために、画像は前方に傾けられている。そのため、ドライバーは、表示される情報に簡単に焦点を合わせることができる。このプロセスと画像の仮想距離を遠くに設定したことにより、表示されるエレメントが、車両から最大200m離れたところに浮かんでいるような印象が生み出される。そのため、仮想コンテンツは現実世界とシームレスに統合され、ドライバーは、イライラしたり、気を散らしたりすることなく、情報を素早く理解することができる。拡張現実機能の情報は、ドライバーの位置から見て対角約88インチの大きさに表示される。

また、アウディの自己学習型ボイスアシスタント Audi Assistantを使用して、さまざまな車両の機能を操作することができる。AIサポート機能を備えたこのデジタルアシスタントは、車両に完全に統合されており、今回初めて、MMIのセンタータッチディスプレイと拡張現実ヘッドアップディスプレイにアバターを使用して表示される。新しいボイスアシスタントは、800以上のボイスコマンドを理解する。例えば、さまざまなタッチポイントやmyAudiアプリ経由で機能を有効化することもできる。ボイスアシスタントは、ユーザーの行動に基づいて継続的に学習し、ドライバーをサポートする。このサポートは、3つのカテゴリーに分類でき、プロアクティブな提案(前後関係の情報に基づいて、関連する操作を積極的にドライバーに提案する機能)、スマートルーチン(過去の繰り返し操作シーケンスを自動的に認識する機能、例えば、特定の外気温でシートヒーターがオンになるなど)、そしてインテリジェントリスト(通話リストなど)だ。ボイスコマンドはディスプレイにも表示され、話した内容を確認できる。アシスタントは継続的にユーザーの行動を学習し、ドライバーをサポートする。

インフォテインメント - お客様のデジタル世界を統合

新しいインフォテイメントシステムには、今回初めてAndroid Automotive OSが採用されている。OTA(over the air:無線)アップデートにより、コンテンツは常に最新の状態に保たれる。そのため、最新のAudi connect serviceと、機能が強化されたe-tronルートプランナーは、常に最新の状態だ。YouTubeなどのアプリは、MMIに直接統合されているサードパーティアプリのストアから入手することが可能で、スマートフォンと車両を接続する必要はない。

このストアでは、お客様はさまざまなアプリにアクセスすることができる。音楽、ビデオ、ゲーム、ナビゲーション、駐車および充電、生産性向上、天気、ニュースサービスなどのカテゴリーのアプリが、発売時より利用可能。ストアは継続的に拡張され、アプリのバリエーションは市場のニーズを反映したものとなっている。

バング&オルフセン プレミアムサウンドシステムの中心的なコンポーネントは、きわめて効率の高いアンプだ。このシステムの出力は830ワットで20本のスピーカーを駆動する。そのうち4つはフロントシートのヘッドレストに組み込まれており、アウディでは初めてサウンドゾーン再生が可能になった。ダイナミックインタラクションライト(IAL)は、さまざまなコミュニケーション機能を提供し、車両と乗員のやり取りをサポートする。このライトは、インテリアとコックピットに光の弧を描いて広がっている。Audi Q6 e-tronシリーズには、機能が強化されたe-tronルートプランナーも標準装備される。

新しいステアリングとトルク配分により、極めて精密なドライビングダイナミクスを実現

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

シャシーを構成するシステムやコンポーネントのほとんどは、新開発された。アウディの電気自動車は、あらゆる走行状況において、加速と減速を思いのままにコントロールできるのが特徴だ。シャシーに関しては、具体的に定義されたセットアップの哲学がある。関連するサスペンションコントロールシステムは、それぞれのシステムが相互に正確に調整されている。Audi Q6 e-tronのドライビングダイナミクスは、部分的に再設計されたフロントアクスルによって飛躍的に向上している。

アウディモデルとしては初めて、コントロールアームがサスペンションアームの前方に配置された。これは、特に高電圧バッテリーの配置に関するパッケージに利点をもたらす。また、新開発のコンポーネントにより、動的な特性が高まっている。

ステアリングラックは、サブフレームに固定された。また、洗練されたアクスル構造により、ドライビングダイナミクスが大幅に向上。新しいフロントアクスルにより、ステアリングの挙動も改善された。これにより、俊敏性が大幅に高まっている。

リヤアクスルへの配分を重視した4輪駆動システムも、Audi Q6 e-tronのダイナミックな走行特性を向上させる。リヤアクスルとフロントアクスルの電気モーターは、サイズが異なるため、フルロード時でもリヤ重視のトルク配分が可能になる。リヤ重視の重量配分を補完し、さらなるグリップ力とドライビングダイナミクスを確保するために、Audi Q6 e-tronのリヤタイヤには、フロントタイヤよりも幅広いタイヤが装着されている。

常に支援スタンバイ - ドライバーアシスタンスシステム

Audi Q6 e-tronには、日常走行における利便性を大幅に高め、すべての道路ユーザーの安全を確保するための、幅広いドライバーアシスタンスシステムが搭載されている。Audi Q6 e-tronには、アダプティブドライビングアシスタントプラスが新しい機能として採用された。このシステムは、加速、一定速度の維持、車間距離の維持、レーンガイダンスだけでなく、クラウド上に集約された高解像度地図データや他の車両のスワームデータを活用し、Audi Q6 e-tronの運転をサポートする。ここではレーダーセンサー、フロントカメラ、超音波センサーを使用して、ドライバーをサポートする。車両は収集した情報を元に仮想ルートを作成し、あらゆる速度域および渋滞時においても、できうる限り快適かつ確実なルート走行を実現する。

リヤパーキングアシスト、クルーズコントロール、車線逸脱ワーニング、エフィシェンシーアシスト、アクティブフロントアシスト、集中力欠如および眠気警報システムは、発売時からすべて標準装備となる。お客様は、さまざまな装備パッケージの一部として、追加のアシスタンスシステムとセーフティパッケージをオプションで選択することができる。

リサイクル素材の使用

リサイクルプロセスにより再生された素材は、Audi Q6 e-tronの生産において一次資源の使用を削減し、クローズドループによる効率的で持続可能な素材サイクルを実現する。再生ポリエステルから作られた素材に加えて、Audi Q6 e-tronのフロントセクションのフランクやその周辺のカバーなど、電動モデルで典型的に採用されるプラスチック部品もリサイクル素材から作られている。これは、フロントガラスの下の部分およびHVACインテークのカバーにも該当する。

Audi Q6 e-tronモデルのアウタールーフセクションに必要な鋼材は、スクラップ鋼材から作られている。その一部は、使用済み車両から取り外しリサイクルされたものだ。鉄鋼生産に使用されるスクラップの割合は、平均して最大15%(現在計画されている生産量に基づくマスバランスアプローチ)。こういった点は、アウディが将来的に使用済み製品の二次材料をどのように使用するかを示す良い例となっている。

持続可能かつ柔軟:Audi Q6 e-tronの生産

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現

Audi Q6 e-tronモデルファミリーは、インゴルシュタット工場で生産される初の電気自動車モデルで、生産から製品に至るまで、アウディの持続可能性への取り組みを体現している。アウディは、新しい生産拠点を建設するのではなく、電気自動車の製造のために、すべての生産拠点を徐々に改修している。また、内燃エンジン搭載モデルを段階的に廃止するという早期の決定に沿って、アウディで働く従業員の中にも変革が起きるよう集中的に推進している。例えば、インゴルシュタットの新しいバッテリー組立工場など、新しい業務に対する従業員のトレーニングを実施している。これにより、アウディは垂直統合を強化し、重要なスキルをもつ従業員を自社の拠点で育成するとともに、新たな雇用の機会も創出している。

Audi Q6 e-tronシリーズを持続可能かつ効率的に生産するために、アウディは既存の構造とシステムを使用している。アウディは、このモデルシリーズを、PPEボディショップなどの既存の組立ラインにシームレスに統合している。PPEモデルのボディは、約148,000m2の敷地に建つインゴルシュタット工場で製造される。Audi Q6 e-tronシリーズの車体コンポーネントは、1シフトあたり328人の従業員と1,150台のロボットにより、自動化率87%で製造されている。

新型Audi Q6 e-tron:Vorsprung durch Technikを体現
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このブランドについて

  • AUDI

    アウディ

    ドイツのVWグループ内で、アウディは大衆向け高級車ブランドとして比較的手頃なコンパクトカーから大型サルーンやSUVまでラインナップし、日本でもメルセデス・ベンツやBMWに格式では及ばぬまでも、BMWばりのスポーツ性がある、若い新世代の富裕層向けプレミアムブランドという位置づけです。従来からの誰が見てもアウディ車とわかるような、ブランドイメージに継続性をもたせるデザインへのこだわり、スポーツモデルにも生かされるAWD制御技術「クワトロ」に加え、近年では「e-tron」シリーズの電動化技術に代表される先進的なテクノロジーを融合し、未来におけるサステナブル(持続可能)な成長戦略を描いています。

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