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ボルボ・カーズ、次世代急速充電に向けてBreathe社への投資と提携を発表
公開日：2024/03/12更新日：2024/03/12
充電時間のさらなる短縮と、より充実した運転・充電体験を提供
ボルボ・カーズが自社開発したバッテリー管理プラットフォームにBreathe社のソフトウェアを統合し、私たちの充電技術の性能を最適化し向上させることで、ボルボのお客様に充電時間のさらなる短縮と、より充実した運転・充電体験を提供することができる。
ボルボ・カーズは、この新技術を新世代のEVに導入する予定だ。これにより、エネルギー密度と航続距離を維持したまま、ボルボのEVを10%から80％まで充電するのにかかる時間を30％*も短縮できると見込んでいる。さらには、充電時間の改善効果は、バッテリーの健康状態に影響を与えることなく、バッテリーのライフサイクル全体を通じて持続される。
Breathe社との提携は、同社の主力製品であるBreathe Chargeの調達契約の結果であり、ボルボ・カーズのコーポレート・ベンチャー・キャピタル部門であるボルボ・カーズ・テック・ファンドによる最新の投資だ。これは、プレミアムEVの開発をリードし、2030年までに完全なEVメーカーになるという私たちの高い目標を反映したものだ。
電動モビリティとわくわくするドライバー体験への情熱を私たちと同じくするBreathe社は、ロンドンを拠点とする新興企業で、より速く、より良く、よりサステナブルな電動化に貢献することを目的に、バッテリー管理ソフトウェアを開発している。
ボルボ・カーズ・テック・ファンドのCEOであるアン＝ソフィ・エクベリは、「Breathe社への投資と商業的パートナーシップは、EVを利用するお客様にとって身近なペインポイントに対処し、私たちの充電性能をさらに競争力のあるものにする。日常的にお客様が急速充電を行う際の充電時間の短縮は、電動モビリティの普及を促進し、より多くの人々が利用できるようにするための、正しい方向への大きな一歩です」と述べている。
ソフトウェアによって定義されるバッテリー
事前に決められたルールに依存する従来の段階的充電とは異なり、Breathe社のソフトウェアはアダプティブ充電を使用してバッテリーをリアルタイムで動的に制御し、充電時間を大幅に短縮する。
アルゴリズムを使用して、ソフトウェアはバッテリーの健康状態に合わせて充電プロセスを管理し、バッテリーの性能と寿命に悪影響を与えるリチウムプレーティングのリスクを回避しながら、最高のドライバー体験を提供する。
Breathe社への投資は、全面的な電動化の未来に向けた私たちの地位の確立に役立つだけでなく、2040年までに温室効果ガス排出量ネットゼロを達成し、循環型ビジネスになるという私たちの高い目標にも合致している。この技術により、クルマの充電時間を短縮しながら、バッテリーパックの設計を変更したり余分な材料を採掘したりすることなく、環境に新たな影響を与えることなく目標を実現することができる。
また、ボルボ・カーズの新世代EVで使用されているハードウェアと完全な互換性があるため、今後数年間でEVの販売台数が大幅に増加すると予想される中、提供を拡大することも容易だ。
Breathe Battery Technologies社のCEOであるイアン・キャンベル博士は、「ボルボ・カーズと投資および調達契約を結び、彼らの完全な電動化へ向けた道筋をサポートできることを大変喜ばしく思います。我々の技術をボルボの次世代EVプラットフォームで大規模に展開することで、革新的な自動車設計と性能向上への扉が開かれます。私たちは、電動モビリティに対する深い情熱を共有しており、便利な急速充電は、私たちが目指す未来を実現するにあたり大きな礎となります」と述べている。
ボルボ・カーズ・テック・ファンドは、電動化、AI、自動運転、サステナビリティ、デジタル・コマースなど、自動車産業を変革する企業や技術分野に投資するために2018年に設立された。テック・ファンドは、新興企業の成功を支援し、世界のモビリティ産業の変革を共同で加速させるために戦略的な投資を行う。
*バッテリーパックが異なる場合、充電時間も変動する。テストによると、充電時間は15～30％改善した。
2023年のボルボ・カーズ
2023年通年で、ボルボ・カー・グループは、256億SEKの記録的な営業利益を計上した。2023年の売上高は過去最高の3,993億SEK、世界販売台数は過去最高の708,716台に達した。
ボルボ・カー・グループについて
ボルボ・カーズは1927年に設立された高級自動車ブランドの一つであり、100カ国以上のお客様に販売されている。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、「VOLCAR B」のティッカーで取引されている。
ボルボ・カーズは、お客様にパーソナルで持続可能かつ安全な方法で、「Freedom to Move（移動する自由）」を提供することを目指している。これは、2030年までに完全なEVメーカーになるという目標と、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になるという目標のもと、二酸化炭素排出量を継続的に削減するというコミットメントに反映されている。
2023年12月現在、ボルボ・カーズの正社員は約43,400人。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理部門は主にスウェーデンのイェーテボリにある。生産工場は、イェーテボリ、ゲント（ベルギー）、サウスカロライナ（米国）、成都、大慶、台州（中国）に所在している。また、イェーテボリ、上海（中国）には研究開発およびデザインセンターがある。
Breathe Battery Technologies社について
Breathe Battery Technologies（以下、Breathe）は、単なるバッテリー性能の会社ではない。2019年にインペリアル・カレッジから独立して以来、Breatheの焦点は、より速く、より優れた、よりサステナブルな世界の電動化に貢献するバッテリー技術の構築にある。
現在では、物理ベースのバッテリー管理ソフトウェアを提供し、世界で最も象徴的なEVや家電ブランドに対して、今ある電力でより多くのことができるよう支援している。電動化された未来には、優れた顧客体験が必要だからだ。
同社の内蔵ソフトウェア製品であるBreathe ChargeとBreathe Lifeは、アダプティブ充電を使用して、充電状態と健康度の両方にわたって充電電流を動的に調整し、あらゆる瞬間に理想的な電流を示す。Breathe Battery Technologiesの製品は、既存のバッテリーからより多くの性能を引き出し、より高速な充電、サイクル寿命の延長、妥協のない安全性を実現する。
Breathe Battery Technologiesの夢は、いつの日か誰もがきれいな空気を吸えるようになることだ。そのためにバッテリーをより良いものにする。
2024.03.12 Volvo Car Japanプレスリリースより
問い合わせ
+44 (0)2045 295647
media@breathebatteries.com
このブランドについて
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VOLVO
ボルボ
スウェーデンのボルボは、1980年代後半から日本でも走行性能や安全性能に秀でたスタイリッシュな北欧系メーカーとして高い評価を受けるようになり、レースでの活躍やステーションワゴンブームの火付け役、衝突安全性能といった面で日本の自動車メーカーにも大きな影響を与えました。21世紀に入ると環境問題に敏感な国情も反映してHEVやPHEVなど電動化技術でも他の欧米系メーカーとは一線を画すほど熱心に取り組み、2020年代はじめに全車種の電動化を終えると、続けて2030年代には全車種のBEV化を宣言しました。派手なパフォーマンスよりも「シンプルにより良く安全に」という姿勢に好感を持つユーザーも増えています。
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